11月10日これからの上昇に期待注目銘柄
11月相場中盤に入り、化学素材や電子部品関連を中心に好調な動きを見せる銘柄が相次いでいます。業績改善や製品需要の回復を背景に、投資家の物色意欲が高まるなかで、今後の上昇が期待される注目5銘柄をピックアップしました。
UBE(4208)
ナイロン樹脂やポリイミドなどの化学品メーカーであるUBEが大幅に3日続伸。午後1時57分時点で前日比138円(+6.1%)高の2,408円と堅調に推移し、一時は2,424.5円まで上昇しました。円安による採算改善や電子材料関連の回復期待が買いを誘っており、業績上方修正への思惑も高まりつつあります。
大阪ソーダ(4046)
エポキシ樹脂原料など基礎化学品や機能化学品を製造する大阪ソーダが急反発。午後1時45分時点で前日比250円(+15.5%)高の1,868円で推移し、一時は1,905円まで上伸しました。原材料価格の安定と半導体関連需要の回復が追い風となり、業績回復期待から買いが集中しています。
シークス(7613)
電子機器製造受託(EMS)で国内トップのシークスが急落。午後1時13分時点で前日比109円(-8.2%)安の1,227円と5日続落し、東証プライム市場の値下がり率上位に位置しています。海外拠点でのコスト上昇懸念が嫌気された形ですが、中長期的には自動車電子化の進展により需要拡大が見込まれ、押し目買いの好機とみる向きもあります。
大同信号(6743)
鉄道信号大手の大同信号が急反発。9月10日の年初来高値639円を上抜き、午後0時30分時点で制限値幅上限となる前日比100円(+16.3%)高の715円ストップ高買い気配で推移しています。鉄道インフラ更新需要の拡大や、安全技術の高度化ニーズが追い風となり、テーマ性を背景に個人投資家の関心も高まっています。
キオクシアホールディングス(285A)
半導体メモリー専業で世界大手のキオクシアホールディングスが買いを集め、連日で上場来高値を更新。午前11時01分時点では前週末比1,240円(+10.3%)高の13,280円となり、売買代金は東証全銘柄で2位に浮上しました。メモリー価格の反転やAIサーバー向け需要拡大への期待が相場を押し上げています。
化学・素材・半導体関連を中心に、景気敏感業種への買いが広がる展開となっています。決算を通じて業績の底打ちが確認されれば、年末にかけてさらなる上昇相場も視野に入ります。テーマ性と業績モメンタムの両面から注目したい局面です。
※本記事は最新の市場情報をもとにした個人の見解であり、投資判断は自己責任で行ってください。





